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第4回 少年法「改正」法案 問題点の解消を求める院内集会


日時:2006年5月12日(金)12:00〜13:15
場所:衆議院第一議員会館 第一会議室
主催:日本弁護士連合会
                            
このホームページでもお知らせしていました日弁連主催の院内集会が、無事に終わりました。部屋が埋まるほどの参加者がありました。議員(民主、社民、共産)が7名参加されました。以下、会員の方からの参加報告をお伝えいたします。

開会挨拶は、日弁連の松本光寿副会長。日弁連作成の意見書要旨を使って、今「改正」法案の問題点を指摘いただきました。

その後、本庄武さん(一橋大学法学部専任講師)からの報告を受けました。少年法「改正」問題研究会から意見書が提出されたそうですが、この意見書に添って、特に警察権力強化の問題を中心にお話いただきました。今回の「改正」案が、少年を国の管理下に置くもので、国のなってほしいような成長をさせる「改正」、道を誤った少年を切り捨てる「改正」だということがよくわかりました。
なお、少年法「改正」問題研究会とは、刑事法・少年法を専門とする研究者によって構成された会であり、今までも少年法改正に関する「意見」を公表したり、著作の公刊を行っている会だそうです。

次に現場からの報告ということで、(1)日本教職員組合(元中学の先生)から、(2)日本高等学校教職員組合(高校の先生)から、(3)全司法労働組合(家裁調査官)からお話をいただきました。
中学の先生からは、一人ひとりの子どもたちに耳を傾けていたいのに、改正されればできなくなってしまいそう。警察に学校が資料提供しなければならなくなるが、学校が子どもを売るようで本当に嫌だ。学校・先生のとの関係が壊れてしまうという発言を受けました。
高校の先生もご自身の体験をお話になりました。厳罰化では生徒は育たない。やり直しの機会を与えて、みんなで育てていくことが大切という言葉が印象に残っています。
調査官の方からは、マスコミ報道のおかしさをお話いただきました。なんでもかんでも厳罰化でよくなるものではない。少年院に入れればなんでもよいわけではない、という心からの叫びを感じました。

参加された議員さんからの発言もありました。発言された議員は以下の7名でした。
以下、発言議員名とコメントを簡単に。
  • 重野安正議員(衆・社)
    http://www.e-oita.jp/shigeno/
    より子どもたちが心を閉ざすような改正案に疑問。

  • 高山智司議員(衆・民)
    http://www.s-takayama.com/
    地元の意見では、改正賛成が多い。院内・院外で働きをして欲しい。世論が変わるのが私たちの元気になる。

  • 枝野幸男議員(衆・民)
    http://www.edano.gr.jp/
    より多くの人にこの問題をわかってもらうことが一番。最近は物事が表面上で捉えられることが多い。情緒的に受け止めず対応したい。

  • 平岡秀夫議員(衆・民)
    http://www.hiraoka-hideo.jp/
    もっと社会、学校、家庭での取り組みを考える必要がある。現場のマンパワー、予算が貧しすぎる。その改善が先決だ。

  • 保坂展人議員(衆・社)
    http://www.hosaka.gr.jp/
    大人も子どもも皆を疑う、監視する社会はおかしい。虞犯の問題、警察国家再来の問題をもっと伝えていきたい。

  • 江田五月議員(参・民)
    http://www.eda-jp.com/
    自分の知っている不良少年は今、校長先生になっている。子どもにはいろんな成長の仕方がある。道を踏み外す理由の多くは大人の問題だ。

  • 仁比そうへい議員(参・共)
    http://jcp-nihi.web.infoseek.co.jp/
    共謀罪や代用監獄法など、少年法も含めてこれほど警察に権限を与えていくのが、本当に適正と言えるのか?

閉会は、斎藤義房弁護士が挨拶し、少々時間が延びるほどの盛会となりました。
日弁連は、6月6日にも市民集会を行うということです。(18時から、弁護士会館クレオにて) 詳細がわかり次第、またお知らせいたします。
審議入り目前ですが諦めず、結果は後からついてくるんだと信じて、いまやれることをやるのが大事なんだなと感じた集会でした。

− 子どもの育ちと法制度を考える21世紀市民の会 (子どもと法21) − 関連サイト 事務局通信
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