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少年法改悪を許さない!院内集会
 憲法、教育基本法、共謀罪、み〜んな根っこは同じ
             子どもを突破口に、監視社会・警察国家へ !?

日時:2006年5月18日(木) 11:45 〜14:00
場所:衆議院第二議員会館 第4会議室

呼びかけ団体:子どもと法・21、触法少年研究会、東京都地域婦人団体連盟、ふぇみん婦人民主クラブ、日本キリスト教協議会(NCC)教育部、アザワイズ・ジャパン、教育基本法「改正」反対市民連絡会、子どもと教科書全国ネット21、子どもプラスmini編集室、NPO法人東京シューレ(順不同)

先日(5/18)の院内集会の報告を、少し詳細にお知らせいたします。

参加者は、50名の会場いっぱいとなる75名の参加者でした。
まずは、杉浦ひとみ弁護士より、少年法「改正」法案の問題点を説明いただきました。日弁連作成の「少年法『改正』問題Q&APDFを資料としながら、わかりやすく、具体例を取り入れてお話いただきました。
大きく述べると、(1)警察権力の拡大(触法少年、虞犯少年に対して)、(2)14歳未満の少年も少年院に収容可能に、(3)保護観察中の遵守事項を守らない少年を少年院送致可能に、(4)国選付添人制度導入、についてです。

次は、青木悦さん(教育ジャーナリスト)より15分弱お話をいただきました。
マスコミ報道にはカラクリがあり、見出しで私たちが惑わされることが多いということからお話がはじまり、テレビから子育て情報を得ている親が現在は多く、そのため、テレビを作る側への訴えが大切というお話などなど、子どもの視点に立ったお話の内容でした。
今の状況については、“間に合わない”と思ってしまいがちだけれども、一つひとつ諦めずにやっていくしかないと最後に元気をいただきました。

続いて、毛利甚八さん(漫画『家栽の人』原作者)のお話です。
毛利さんもマスコミのお話からはじまり、今のマスコミは自分たちの持っている過去の膨大なデータを勉強することなく身勝手な報道をし、それを私たちも議員も見ている状況であると分析されました。
そして、「改正」法案のお話になると、法律をいじる前にやらねばならないことがたくさんあるとして、以下の3つのことをお話いただきました。
一つ目は、子どもに関わる人々の「縦割り」を正さないと、少年の更生は見えてこないということ。
二つ目は、少年院はそれなりの役割を果たしている。が、最近は少年がたくさん収容されてきて物理的にもアップアップ。また、しょく罪教育を行えと言われ、それをどうしたらよいのかと精神的にもアップアップ。そんなところに、今までよりも小さな少年を入れるのは間違っている。
最後に、そのほかの施設もアップアップ状態ということを紹介いただきました。保護観察官は1人で100人以上も扱っている。児童相談所は児童虐待でてんてこ舞いだし、児童自立支援施設も大変。これらに金銭的・人的援助をまずはしなければならない。
毛利さんは最近少年院などへ取材をたくさんされているとのこと。その経験からくるお話がとても印象的でした。
なお、毛利さんからは、山本 健治編著『〈年表〉子どもの事件1945〜1989』(柘植書房、1989) という本がよいと紹介を受けました。なかなか入手が厳しいかもしれませんがお知らせいたします。

その後、各呼びかけ団体からのリレートークがあり、それぞれの今回の「改正」法案に対する思いや意見、会の活動、そして教育基本法とリンクする問題だということが話されました。
最後にフロアからの発言もあり、現場の方々の声が紹介されました。

議員にも参加いただき、議員は、保坂展人議員、福島みずほ議員、仁比聡平議員の3名、秘書は、松岡徹議員秘書、井上哲士議員秘書、千葉景子議員秘書の3名が参加して下さいました。

保坂議員は、国会の現在の状況をお話され、共謀罪の阻止の大切さを訴えていただきました。
福島議員からは、法務員会のひどさをお伝えいただき、審議に入らせない運動の必要性を訴えられました。教育基本法「改正」や少年法「改正」の根っこは繋がっていて、とても危機感を持っているということです。

仁比議員からは、この問題は少年司法に関わる関係者がともに考えねばならない問題であり、子どもとどう向き合っていくのかを考えていかねばならないとお話しされ、政府のごまかしに騙されずに子どもたちを見つめて頑張っていきたいと述べていただきました。

集会終了はちょうど14時。
その後1時間、記者会見を行い、またいろいろ話ができました。
そして議員まわりも行い、作成した100部の資料もすべてなくなりました。

いろいろなお話が展開され、内容の濃い集会だったと思います。
帰りに、「よい集会でした」という声を何人かの方からお伝えいただけ、こちらも嬉しく終わることができました。
そして、何より10団体とつながることができた、実りある院内集会になったと思います。

まだまだ全く油断できない少年法の情勢です。
ですが、その「改正」に向かう情勢に、待った!という市民の声をはっきり伝えられた集会だったと思います。
改めまして、ご参加いただいた皆さん、どうもありがとうございました。そして、これからも頑張って活動していきましょう。

− 子どもの育ちと法制度を考える21世紀市民の会 (子どもと法21) − 関連サイト 事務局通信
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